Tunnel Vision 2nd

MtGジャンキーの敗北日記。擬態術士の会の元締めと呼ばれています。Diary Note(http://mrgreed7.diarynote.jp/)と同じような内容になります。http://theinterviews.jp/mrgreed7 https://twitter.com/#!/mrgreed7

WotCに取ってスタンダードの良環境とは目指すべきなのか?

かねてよりの疑問があるmrgreedです。
皆さんよく聞く話に
「今の環境は数字強で選択肢がないから遊びたくない。」
「このカードを禁止にして環境を健全にしよう。」
といったものが無いでしょうか。
私はこれを聞く度に
「今までの環境が嫌で離れていた人たちは環境が健全になったらそのフォーマットを遊ぶのか。」
「環境を健全にする利点以上に禁止カードを乱発することの欠点の方が大きいのではないか。」
という疑問が毎度のように湧いてきたのでその話をします。

健全な環境とは多様なデッキが存在できる環境とします。
今回はスタンダードについての話で進めて行きます。
現在のスタンダード環境は健全そのものです。適当な事を言うと怒られるかも知れませんが、下手したら歴代で最高に健全なのかも知れないと思う水準です。
しかし、プレイヤーの方は禁止カードの連発で私の観測範囲ではどんどん減っていますし、シンクタンク等の情報からは売れ行きは昨対で大変落ちている状況。
勿論感染症の問題もありますから最低でもまだ半年は様子を見るべきでしょうが、疑問の度合いはどんどん増しています。プレイヤーの皆さんはどうお考えでしょうか?

環境への文句で「多様性が無いのが悪い。」というのは常套句であり、非常に言い易いものです。それが数多のプロの意見というバックアップがあれば尚更でしょう。
そういったプレイヤーの意見を現在のWotCは聴きすぎていると思っています。
WotCが本来目指すのは事業の継続性であり、該当の環境を健全にするのはその手段の一つではないでしょうか。同じ手段の一つとしてある程度禁止カードは出さないという苦渋の決断もあると思うのです。
勿論、カードデザインの能力が飛躍的に向上して禁止カードを出さない状態でもある程度健全で尚且つ強力なカードが出来る状態に出来れば最良なのです。しかし何らかの技術革新かあるいはプレイデザインなどのチームのリソースを100倍程度にしないとこれは不可能に近いと思っています。
WotCは良環境を維持する自信があるのでしょうか。そういった良環境を調整し続けるにはまだ人類には早すぎる。WotCのカードデザイン能力を最高級だと自分は判断しているので人類には早いと思っています。

禁止カードは一度禁止にしてしまえば
「何故あのカードは禁止になったのにこれはならないのか?」
といった流れで次の禁止カードを制定するのがより容易になります。
その為、どんどん禁止カードリストは増え続けていくのが自然で《暴れ回るフェロキドン》のような冤罪に近いレベルで禁止になるカードが出るまで続くのです。

以前の禁止カードについては慎重でした。《集合した中隊》は名指しで今思えば禁止だったと言われる程度※1でした。この記事では

――そして当時を振り返ってみてもっと早く禁止をしていたほうがそのフォーマットの健全性のため、マジックのため、お店のため、そしてプレイヤーのために良いことなのは明らかでした。


と記載されています。今は逆に早く禁止にしすぎています。禁止カードへの閾値が低い状態です。ひょっとするならばこういう禁止カードの連打をしてみてストレステストをしているのかも知れません。それなら早く結論が出て欲しいです。
方針転換を躊躇無くするWotCなら禁止カードへの閾値を上げる方針転換が出来ると期待しています。

参考URL
※1 https://mtg-jp.com/reading/translated/ld/0018263/

 

元記事

https://mrgreed7.diarynote.jp/202101122047488900/