Tunnel Vision 2nd

MtGジャンキーの敗北日記。擬態術士の会の元締めと呼ばれています。Diary Note(http://mrgreed7.diarynote.jp/)と同じような内容になります。http://theinterviews.jp/mrgreed7 https://twitter.com/#!/mrgreed7

日米の自由時間の違いでEDHの競技性が異なるのでは無いか

最後にEDH(統率者戦)を遊んでいたのは最初のエルドラージが登場するまででしたmrgreedです。EDHは日本と米国ではその競技性に大きな違いがあるとよく言われて居てその原因の一つに自由時間の違いがあるのではないかと思っています。実際に調べてみたところ日米の自由時間は大きく異なります。それ故に日本では時間の価値が高く競技性を高める事で時間を有効利用したいという共通認識が生まれ実際にプレイ時間が短くなっているので競技性が上がる傾向にあるのではという妄想です。

日本とアメリカのEDH

身近なEDH

私が遊んでいた頃の1試合は2時間前後で遊んでいたので大変贅沢な時間の使い方だったように思います。最近遊んでいる方を見かける時に良く思う事ですが、遊んでいた面子と比較して非常に競技的に洗練されており、1試合の平均時間が短い傾向にあると思います。スタンダードのFNMに参加しながら間の時間で試合が終わった人とEDHを何回か回しているというのも見かけるくらいですね。こういった姿勢は大会であるなら時間制限があり分りますが、EDHのフリープレイでも試合の平均時間を短くすることが程度の違いがあるとは言え求められます。更に多くの人がその共通認識を持ち遊んでいるという印象です。

アメリカのEDH

note.com皆さんの想像通り、大味なデッキが多く、ファッティーが飛び交い、面白い場面があればみんなで一喜一憂をする。
プレイヤー同士は、以前体験したエキサイティングだった試合についてよく語り合っていたイメージが強いです。自分も気づけば、勝ち負けももちろん大切ですが、それ以上に場が盛り上がるか、エキサイティングかどうかをとても重視してプレイをしていました。

アメリカのEDHというとこの記事で記載されている様な印象です。こういった遊び方が多いという事はそれだけ余暇時間を消費する事になるので余暇時間の価値が日本に比べて低く余裕がある状態だと思います。次項では実際の日米の余暇時間の違いを見ていきましょう。

日米の自由時間の違い

画像1は各国における消費時間平均で日米では完全拘束時間がほぼ同じではあるもののそれ以外の時間とされる部分は大きく異なる。日本では隙間利用可能時間が長い傾向にあり、反対に日本の自由時間がアメリカと1.2時間も平均して短く自由時間の価値が大きくなると思います。年齢毎や男性のみに注目すると更に差は大きくなります。画像2と画像3はそれぞれ日本と米国の男性の行動種類別総平均時間ですが、自由時間で娯楽に当てられている時間が25~34歳では1.6時間の差が生まれています。こういった傾向からも日米では日本の方が自由時間が少なくその価値が上がると推測しています。自由時間については日米を中心に見ていましたが、日仏で割と近しいデータになっているのも興味深くあちらのEDHの事情が気になります。

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一日当たりの消費時間平均(日・米・中・仏)


画像1 各国における時間消費の傾向 1日当たりの消費時間平均(日・米・中・仏)[1][2]

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日本 行動種類別総平均時間(男性年代別・一日当たり)

画像2 日本 行動種類別総平均時間(男性年代別・一日当たり)[1][3]

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アメリカ 一日当たりの消費時間平均(男性年代別)

画像3 アメリカ 一日当たりの消費時間平均(男性年代別)[1][4]

自由時間の違いで日米のEDHの競技性は異なる

日米では自由時間が異なり日本の方が自由時間が短い。その為、自由時間の価値が上がりそれが共通認識となり易い。その共通認識を持ってデッキ構築やプレイを進めると結果的に競技性が上がる傾向にあるという印象です。そういった傾向はシングルカードの値段にも色濃く出ていてカジュアルEDHのカードが日米で全く値段が異なるという現象に繋がっています。

また、調べている間に日仏の自由時間の傾向が近いので日仏でEDHの競技性はどのような違いがあるのかそれとも似ているのかも興味深くなりました。

ここまでご覧いただきありがとう御座います。良かったら皆さんの意見などいただければと思います。コメントやTwitterなどでご一報いただけると嬉しいです。

引用及び参考ページ

[1]2030年のコンテンツの世界市場を体感する経営シミュレーションゲームの設計(「コンテンツの時代」研究会報告書)を取りまとめました (METI/経済産業省)

[2]「コンテンツの時代」研究会 世界のコンテンツ市場の現状と展望に関する調査 112p
https://www.meti.go.jp/press/2019/04/20190426006/20190426006-3.pdf

[3]「コンテンツの時代」研究会 世界のコンテンツ市場の現状と展望に関する調査 116p

https://www.meti.go.jp/press/2019/04/20190426006/20190426006-3.pdf

[4]「コンテンツの時代」研究会 世界のコンテンツ市場の現状と展望に関する調査 119p

https://www.meti.go.jp/press/2019/04/20190426006/20190426006-3.pdf